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スペイン国会議事堂の換気解析

A PHOENICS-Flair application undertaken on behalf of Tayra SL by Krantz GmbH

コングレソ デ ロス ディプタドスは、スペインのパラシオ デ ラス コルテスにある下院議事堂です。 1843年に建てられたこの建物は、マドリードにある後期新古典主義建築の最も素晴らしい例の1つです。 ここではスペインの空調関連会社Tayra SLがドイツの空調関連会社Krantz GmbHに依頼してPHOENICSを用いて行われた国会議事堂の換気設計のモデル化について説明しています。

各座席の前にモニターがあるレイアウトで1m2/人のスペースがあります。 換気装置については、Krantz社がCFDシミュレーションと実験室試験を組み合わせて行った上で製品を供給しています。 CFDと実験室試験を比較して、精度を検証しています。 Tayra社はシステムレイアウトを設計し、設置を監督し、Krantz社の予測結果を確認するために現場で独自のフィールドテストを実施しました。 その測定結果により、換気システムの性能が期待通りであることが確認できました。

換気システムは、3種類のディフューザーを使用します。メインチャンバー用の旋回ディフューザー。 ガレリアのロットディフューザーとガレリアの下にあるKrantz Opticleanディフューザーです。 大規模なCFDシミュレーションでディフューザーの働きの詳細をキャプチャすることは実用的ではありません。 したがって、現実のディフューザーと同じ流れ特性を持つ「置換モデル」を使用しました。
旋回ディフューザーは、誘導率を高めた強い乱気流を生成します。

吹出し流は、その噴出形と下向き偏向によって特徴付けられます。後者は、空間内の供給空気と周囲空気の温度差に基づく浮力の効果です。 その代替モデルは、実験室での試験で得られた温度と速度の値と比較してよく一致しています。

左図のプロットは、拡散板WL3の実験室試験結果を示しています。






現場での煙テストの可視化では、そのパターンは、PHOENICSによって出力された結果と良く合っています。

結論
空調システムは、「ガレリア」の換気システム及びその下の後部座席エリアの混合システムがうまく機能しています。 これにより、優れた熱排出を実現することができます。

主要な「Hemiciclo」(半円形の討論室)領域では、渦流ディフューザーからの吹出しは、通風を引き起こすほど十分には浸透しません。 すべての座席で風速は低いままです。 チャンバーの中央部で観察される空気速度の増加は、熱負荷による浮力によって引き起こされます。

ガレリアの下、つまりメインシートの背面は、極端な負荷条件(600人+コンピューター)で28°Cの温度に達することがありますが、通常の負荷の場合その空気流量は、ガレリア下の約250人の熱負荷をカバーするのに十分です。



http://tayra.es/

https://www.krantz.de/

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